<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<feed xml:lang="ja" xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">
  <title type="text">草稿</title>
  <subtitle type="html">創作の作業場。ネタや草稿を書き散らすところ。</subtitle>
  <link rel="self" type="application/atom+xml" href="https://coco.kagome-kagome.com/atom"/>
  <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/"/>
  <updated>2011-07-22T11:09:11+09:00</updated>
  <author><name>coco</name></author>
  <generator uri="//www.ninja.co.jp/blog/" version="0.9">忍者ブログ</generator>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com/" />
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/10</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/memo/%E3%80%90%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%91%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%81%AE%E4%B9%9D%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%B9%99%E5%A5%B3" />
    <published>2012-06-21T20:06:11+09:00</published> 
    <updated>2012-06-21T20:06:11+09:00</updated> 
    <category term="memo" label="memo" />
    <title>【資料】ワルキューレの九人の乙女</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[１　ロスヴァイセ<br />
２　ブリュンヒルデ<br />
３　ゲルヒルデ<br />
４　ヘルムヴィーゲ<br />
５　シュウェルトライテ<br />
６　オルトリンデ<br />
７　ワルトラウテ<br />
８　ジーグルーネ<br />
９　グリムゲルデ<br />
<br />
１　Ro/sz/wei/sz/e　ロスヴァイセ　　<br />
　　　Rosz（馬）＋Weisze（白い女性/ Ｇ）　&rarr;　騎乗の白き乙女／白き馬？<br />
<br />
２　Br/ue/nnhilde　ブリュンヒルデ　　<br />
　　　Bruenne（ahd/ brunnii 甲冑・鎖かたびら）＋Hilde（ahd/ hiltja 戦い）　&rarr;　戦いの甲冑・甲冑を着た戦いの乙女<br />
<br />
３　Gerhilde　ゲルヒルデ　　<br />
　　　Ger（ahd/ geer 槍）＋Hilde（ahd/ hiltja 戦い）　&rarr;　戦いの槍・槍を持つ戦いの乙女<br />
<br />
４　Helmwige　ヘルムヴィーゲ　　<br />
　　　Helm（兜/ Ｇ）＋?Wiege（Ｇ/ 揺りかご・発祥地）　&rarr;　兜の揺りかご・兜を揺りかごとした乙女<br />
<br />
５　Schwertleite　シュヴェルトライテ　　<br />
　　　Schwert（刀・剣/ Ｇ）＋?Leiterin（Ｇ/ 支配者・指揮者）　&rarr;　剣の支配（者）・剣を支配する戦いの乙女<br />
<br />
６　Ortlinde　オルトリンデ　　<br />
　　　Ort（剣の切っ先/ Ｇ）＋Linde（リンデ・菩提樹/ Ｇ または Linde/穏やかな女）　&rarr;　剣の切っ先のリンデ・切っ先のリンデの戦いの乙女<br />
<br />
７　Waltraute　ヴァルトラウテ　　<br />
　　　Wal（戦場/ Ｇ）＋Traute（勇気/ Ｇ）　&rarr;　戦場の勇気・戦場の勇気ある乙女<br />
<br />
８　Siegrune　ジーグルーネ　　<br />
　　　Sieg（勝利）＋Rune（ルーン文字・神秘な文字）　&rarr;　勝利の神聖ルーン文字・勝利の神聖文字の乙女<br />
<br />
９　Grimgerde　グリムゲルデ　　<br />
　　　Grim/ griima（aengl/ Maske 仮面・覆面）＋?Garde（Ｇ/ 親衛隊）　&rarr;　仮面の親衛隊・仮面の守護の乙女]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/9</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E8%96%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E6%98%8A%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E4%B8%80%E8%A9%B1%E3%80%80%E6%B6%BC%E9%A2%A8" />
    <published>2011-09-15T21:02:10+09:00</published> 
    <updated>2011-09-15T21:02:10+09:00</updated> 
    <category term="薫風の昊（仮）" label="薫風の昊（仮）" />
    <title>一話　涼風</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[　御簾越しに、中天を過ぎた太陽の光が差し込んでいる。<br />
　日は柔らかく、眠気を誘うようにやさしい色を帯びていた。目を凝らせば、塵が空中を舞う様子まで見てとれる。<br />
　涼風は手にした扇をぱちりぱちりと開いては閉じを繰り返し、そのとろけるような日差しの中をたゆたうように目を閉じた。このような春の日は、微睡みに身を任せて、何も煩うことのない幼き日の夢の中へと逃げ込んでしまいたい。思いつきは幾度目のことか、叶えられる日は、いまだかつて訪れたことがなかった。<br />
　結局、己は不器用極まりないのだと思う。<br />
　たとえ一時の眠りに浸ろうとも、思うような夢の世界へ招かれたことなどついぞなかった。<br />
　愁眉を寄せて、その大きな黒い眼を押し開く。扇をついに閉じたままにして、凭れていた脇息から身を起こした。女官の摺り足が鼓膜に届く。<br />
「失礼いたします」<br />
「&hellip;&hellip;糸遊か」]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/8</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E8%96%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E6%98%8A%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E5%90%84%E7%A8%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A_8" />
    <published>2011-09-15T16:00:50+09:00</published> 
    <updated>2011-09-15T16:00:50+09:00</updated> 
    <category term="薫風の昊（仮）" label="薫風の昊（仮）" />
    <title>各種設定</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[風俗博物館<br />
<a href="http://www.iz2.or.jp/">http://www.iz2.or.jp/</a><br />
平安時代の服装<br />
<a href="http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka03.html">http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka03.html</a><br />
平安時代<br />
<a href="http://www.iris.dti.ne.jp/~min30-3/link/heian.htm">http://www.iris.dti.ne.jp/~min30-3/link/heian.htm</a><br />
平安時代年中行事<br />
<a href="http://kazeoto.com/heian-nenncyuugyouji.html">http://kazeoto.com/heian-nenncyuugyouji.html</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/7</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E8%96%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E6%98%8A%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%99%E3%81%98" />
    <published>2011-09-14T23:49:24+09:00</published> 
    <updated>2011-09-14T23:49:24+09:00</updated> 
    <category term="薫風の昊（仮）" label="薫風の昊（仮）" />
    <title>あらすじ</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[涼風の元に東公が訪れ、三の姫との婚約の話を持ちかける。涼風は自分が未だ成人前の若輩であること、兄にすら婚約者がいないことを理由にいつものように断ろうとするが、東公は「婚約だけなら構うまい」との皇の言葉を盾に押し切ってしまう。皇は、弟の婚約が定まれば、十六夜もいい加減焦るだろうと。<br />
厄介なことになったと思案する涼風の元に、今度は篝火が。父の企みを知り、彼もまた苦笑いを。妹・三の姫の人柄についていくばくか話し、義理の兄弟となるのも悪くないなどと笑う篝火。涼風、お前のような兄など願い下げだ。<br />
<br />
観月の宴。十六夜は体調優れずと欠席しており、案じる涼風。<br />
三の姫との婚約の話に及ぶが、あまり関心のなさそうな涼風の態度に、周囲は「さすが凍て風の君」と苦笑気味。東公だけは少々面白くなさそうだが、涼風は変わらず慇懃無礼。適当に言い訳して早めに退席する。途中、扇を落とす涼風。まだ若く宮中へは入りたてと見える女官が通りかかり、涼風の落とした扇を拾うが、彼のかんばせに見惚れ頬を染める女官に対して、涼風は気づかぬ振り。通りかかった篝火が「相変わらず、兄弟揃って女嫌い」云々と発言。問えば、「つい先ほど、どこぞの貴族から見舞いの手紙を女官が持って行ったんだが、けんもほろろに追い払われたらしい」と兄の噂。<br />
涼風、疲れたように嘆息。「兄上も相変わらずか。あの方は、私を困らせるのがそれほどにお好きなのだろうか」と空言を。<br />
流れでともに涼風の屋敷へ戻ると、見計らったかのように貴族から婚約祝いが届く。不機嫌になる涼風。「兄上がその立場を盤石なものとしてくだされば、私の苦労もなくなるのに」「何をお考えなのか、わからない方だ」<br />
<br />
三の姫の訪問。篝火との噂をひどく気にしている様子。気の強い少女を、篝火の妹だということもあって涼風はそれなりに好もしく思うが、向こうは始終不機嫌そう。面白い姫だ。姫が帰った後、涼風は糸遊に女性向けの品を扱う商人を呼ぶよう命じた。婚約したからには、何か贈り物の一つも贈らねばなるまい。積極的な姿勢にでも見られたら厄介なのではと案じる糸遊に、「篝火の妹御に恥をかかせるわけにはいかない」と。ある意味、東公の意図は確かだ。<br />
<br />
涼風が人嫌いを装う理由。兄との後継者争いに巻き込まれぬため。<br />
<br />
呼ばれた商人は凌国から仕入れたという装飾品を並べた。彼の国は、暁とよく関係がある。いずれ、三の皇女が王子の元へ嫁ぐ予定なのだ。凌国では先日王が逝去し、現在王子は弟王子と後継者争いの真っただ中にあり、近々武力による衝突もあるのではと噂されているらしい。兄王子が負ければ、三の皇女の嘆きやいかに。<br />
涼風は商人から三の姫のためにかんざしを求め、もう一つ、目に留まった朱色の綾紐も気まぐれで買った。<br />
<br />
宮中で篝火と話をしていると、兄が通りかかる。少し、やつれたか。何やら思い悩んだ風の兄を気遣うが、兄は平気だ何でもないと涼風の気遣いを拒絶する様子。立ち去る間際、足をもつれさせた十六夜を篝火が支える。恥じらうような顔をした十六夜に、篝火も戸惑い顔。篝火は十六夜を苦手だと零した。気を張った風情がどうにも付き合いづらい、女性ならそれもいいが、と。<br id="NINJASELECTIONID" style="clear: both;" />
<br />
三の姫に贈り物をしたことを知った篝火は、どこか不機嫌。「お前、本当に俺の義弟になるつもりか？」「どうしたんだ、そんなことを訊いて」「&hellip;&hellip;いや」<br />
この日、篝火は女性との約束があるからと早々に帰った。「篝火様こそ、そろそろ奥方をお迎えになっても良い頃ですのに」と何の気なしに糸遊。涼風は、幼馴染である彼が既に成人した男であること思い出し、お互い結婚がどうこうと話の出る年であることに、なぜか戸惑う。<br />
篝火は、涼風にとって数少ない、本当の自分をさらけ出して気楽に付き合える友人だった。互いに、妻をめとれば今までと同じような付き合いは不可能になるだろう。「それは少し&hellip;寂しいな」ぽつり。<br />
<br />
所領から上がってきた報告の一つがふと気にかかる涼風。東方民族を相手に武器の売買をしていた商人を捕えたというものだ。東方民族は、暁の東側の山岳地帯に暮らす複数部族で、暁と凌国それぞれでたびたび盗賊行為を繰り返している。それゆえ、東方民族を相手の商売は範囲が限られており、武器を売ることは許されていない。<br />
彼らの目的は食糧であり、領土や権力などではない。また、彼らが今回買い求めたという剣や槍を扱うという話は聞いたことがなかった。涼風は糸遊に詳しく調べるよう命じる。<br />
<br />
雨の夕刻。庭の隅で十六夜を見かける涼風。ふらふらと足元がおぼつかない様子。驚いて駆け寄ると、兄は逃げるように身をひるがえし、気を失って倒れた。触れると熱がある。ひとまずすぐ近くにある涼風の屋敷へと連れ帰る。女官が火鉢を用意する中、濡れた衣くらいは脱がせようと手をかけ、涼風は衝撃を受けた。とっさに女官を追い払い、何事かを確かめてから、彼は影に潜む蜻蛉を、十六夜の女官である真鶴の元へと向かわせた。<br />
いくばくもなく、真鶴がやってくる。籠に十六夜を乗せて屋敷へ連れ帰るのに、涼風は着いていく。<br />
<br />
翌朝、目覚めた十六夜は涼風に秘密を知られたと知って動揺する。兄から、真実を訊きだし絶句する涼風。だが、それですべてが納得できた気がした。勉学は優秀だが、体力に欠け剣術が苦手な十六夜。腹心の女官ら以外は決してそばに近づけぬこと。婚約の話をけり続けていること。最近、思い悩んだようなのは、立太子の儀が現実味を帯びてきたからだろう。<br />
決して他言せぬことを誓い、涼風は兄の元を辞した。<br />
<br />
大変な秘密を知ったことで、涼風は十六夜の気鬱まで移ってしまったかのように沈んでいた。兄だとずっと信じていた、いつか皇となった兄を、支えたいと思っていた。だが、皇子を騙ることは大罪だ。十六夜に責はないとはいえ、母の死後も真実を明かさずにいたのは十六夜自身。ことが露見すれば、どのような処罰が与えられることか。<br />
それだけでなく、十六夜が皇になれぬとなれば、次に担ぎ出されるのは涼風だ。皇になるつもりなど一切なく、そのための勉強など何もしてこず、安穏と暮らしてきたわが身。気鬱になっても当然だ。<br />
<br />
数日後、涼風の元を十六夜が訪れ、人払いしてから「どうか立太子を受け入れてくれ」と頼む。どうあっても十六夜は皇にはなれない、突然すべてを背負わせることになって申し訳ないが、と。苦い顔で沈黙する涼風。彼は、是と応える。涼風にも、皇子としての責任がある。兄が背負えぬなら、弟が代わって背負うことは皇子として当然のこと。ただし、いたずらに死を考えないことと、秘密は何としても守りきらねばならないことを条件とする。<br />
皇と四家が互いに権力を分割している現在、兄の秘密が露見すれば西公の失脚は必然。均衡を崩したくはない。自死についても、弟ととして案じる以上に、勝手に死なれて秘密が露見する危険は冒せない。<br />
まだ真実をうまく飲み下せていないのか、必要以上に冷たい物言いとなってしまう涼風。<br />
<br />
十六夜が去ってから、彼は苛立ちを租借しきれず手元の脇息を 壁に投げつける。「うわ！」篝火の姿。「十六夜の君がいらしていたのか？」ここしばらく、二人の関係はぎこちないものとなっていた。<br />
繕うように、篝火は三の姫に叱られたと口にする。「あの凍て風の君が、お兄様の妹だというだけでわたくしにこのような贈り物をしてくださったのです。あの方にとってわたくしは他の女より特別かもしれませんが、それはひとえにお兄様の存在あってのことですわよ。何が原因かは知りませんが、このままで良いのですか？」<br />
「あの妹なら、案外お前と似合いなのかもな」苦笑して。反対に、涼風は複雑そう。素晴らしい女性だとは思うが、涼風が立太子するならば、正室は東公ではなく他から貰った方が均衡を保つためには良いかもしれないとふと考え、そのような考え方ばかりしている自分に嫌気がさす。<br />
「いろいろと、面倒くさいな」「三の姫のことか？」「&hellip;&hellip;いや」「では、俺か？」「いや」<br />
篝火と話しているのは、とても楽だった。素直に呼吸ができる。「久しぶりに、お前のへたくそな琵琶の音でも聴かせてくれ」<br />
<br />
糸遊からの報告。武器を買い付けた東方民族は、どうやら凌国の者と接触している模様。また、彼の国の将軍の一人が、頻繁に東方へと密使を遣わせていると。<br />
<br />
秘密を知られた気楽さがあるのか、十六夜は涼風と会う機会を何度か持っていた。ある日、他愛のない会話をしていると、三の皇女がそこを訪れる。いいなづけの凌国王子から、贈り物が届いたのだと見せびらかしにきたようだ。父王が逝去しても、王子自身の三の皇女を迎え入れる意思に変わりはないと示すためだろう。<br />
涼風はふと思いいたって、王子と対立している弟王子の派閥について知りたいと言う。教えられた名の中に、糸遊が知らせた将軍の名も。涼風は十六夜に今までに得た情報と推測を話し、相談した。十六夜は皇に報告すべきだと言う。<br />
<br />
東方は凌国弟王子に加担している。何らかの協力関係にあるのではないか。<br />
凌国では、軍事力の大部分を兄王子が掌握している。単純に自国の軍事力だけで対峙するには、弟王子が圧倒的に不利だ。武力以外の方法を取るか、自国以外の武力を当てにするか。弟王子はおろかにも後者を選択したのでは。<br />
兄王子と三の皇女が婚約している現状、弟王子側が暁から武器を手に入れるのは困難かつ危険だ。そこで東方を隠れ蓑に仕立て上げ、東方を介して武器は弟王子の勢力に流れたのでは。東方を味方につけて戦力の差を補い、兄王子に対して戦を仕掛けるつもりではないか。<br />
それを裏付ける証拠も、いくつか糸遊からもたらされている。<br />
<br />
いくら皇女が王子と婚約しているからといって、それだけで他国の内戦に介入することはできない。だが、皇はすべてを放置し点を運に任せることも選ばなかった。東方がたびたび暁の街村に盗賊行為を働いていることを利用し、東方に対して戦を仕掛けることを決めたのだ。<br />
東公を中心に、軍がまとめられる。篝火も一軍を任されることになった。<br />
<br />
涼風は西公に接触した。直接、ではない。怪しまれぬように間に人を介して、「十六夜は武に対して及び腰なのが弱点。よい機会だから、一軍の将として戦に出して、箔をつけてはいかがか」と吹き込ませたのだ。そして、涼風が経験を積むために戦場へ出ることを皇に願い出るつもりだという噂も耳に届くように仕向けた。西公は涼風の手に乗せられ、皇から十六夜の出陣許可を取った。（書き方としては、この時点では涼風の仕向けたこととと明らかにせぬよう）<br />
また、蜻蛉にもあることを命じた。<br />
<br />
うろたえる十六夜に、涼風はここはおとなしく戦場へ出るよう言う。そして、すべてを捨てる覚悟はあるかと問う。十六夜ははっと息をのみ、首肯した。<br />
<br />
篝火の出発前夜、彼と酒を酌み交わす涼風。篝火は水。戦支度は着々と進んでいる。涼風はふと考えつき、しまいこんでいた朱色の綾紐を取り出して、自らが普段よく身に着けている帯飾りの翡翠を通した。それを、「お守りだ」と言って篝火に手渡す。「戦のことは、お前と東公に任せる。私は私にできることをなす」<br />
<br />
翌朝、篝火の出陣を涼風は見送った。ふと振り返ると、十六夜が静かな目で篝火の背中を見つめていた。「兄上は&hellip;もしかして」思い浮かんだことがあったが、涼風は緩く首を振って忘れることにした。十六夜が、そういう目をしていたから。<br />
<br />
兄王子は無事勝利した。暁が東方に仕掛けるに合わせ、弟王子をねじ伏せたのだ。ただし、武力ではない。東方を操って暁への盗賊行為を援助した証拠をあげ、民に対してこのような弟王子に王となる資格があるかと問いかけたのだ。民の心は一気に兄王子に傾き、こつこつと弟王子の勢力を政治的にそぎにかかっていたこともあり、兄王子は王位を継承することに決まった。<br />
暁もまた東方に対して勝利し、彼らに今後決して暁国内へ立ち入らぬよう誓わせた。いつまで守られるかはわからないが、これでしばらくは東の街村も平和になるだろう。<br />
<br />
だが、暁にとっては大きな損失を生んだ戦でもあった。十六夜が、戦の最中に行方知れずとなったのだ。<br />
<br />
涼風が次期皇位継承者となってしばらく。篝火との会話。「それで、十六夜の君はどこにいるんだ？」呆れたように、何気なく問いかける篝火。「私は私にできることをなす、だったか」「ここ最近、十六夜の君とひどく親密そうだっただろう」「唐突に十六夜の君が出陣することになったのも、怪しい」<br />
涼風は篝火の洞察力に驚きつつも、にっこり笑って口をつぐんだ。「私の兄は、もういないんだよ」<br />
<br />
それから数日後。涼風の元を一人の女性が訪れたとか。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/6</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E8%96%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E6%98%8A%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7_6" />
    <published>2011-09-14T23:13:22+09:00</published> 
    <updated>2011-09-14T23:13:22+09:00</updated> 
    <category term="薫風の昊（仮）" label="薫風の昊（仮）" />
    <title>登場人物一覧</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[▼涼風の君<br />
二の皇子。三の側妃・藤の方の長男。十六歳。<br />
まだ幼さの残る少女めいた優しげな容貌だが、武力嫌いの人嫌いかつ女嫌いで有名で、滅多に自らの屋敷を出ることがない。異名は凍て風の君。<br />
他人を避けるのは、兄皇子に代わって涼風を立太子させようと企む左大臣の勢力の目を欺き牽制するためで、実際は人嫌いということはない。が、それが裏目に出て篝火との男色の噂が立つも、女性に対する興味関心が薄い彼は逆に都合が良いと放置している。<br />
楽の中では特に竜笛を好み、たまに筝の琴。腕前はどちらもそれなりに上手い方。<br />
真名は《淡 &ndash;あわい- 》<br />
&nbsp;<br />
▼篝火の君<br />
東公の嫡男。二十歳。<br />
長身かつ鍛え上げられた肉体を持ち、男らしい色気溢れる容姿。<br />
涼風とは従兄弟に当たり、最も親しい友人でもある。父親とはあまり仲が良くない。琵琶が趣味だが、下手の横好きで涼風に苦笑されてばかりの腕前。楽の才はないが剣の腕は立つ。<br />
真名は《安芸津 &ndash;あきつ- 》<br />
&nbsp;<br />
▼十六夜の君<br />
一の皇子。一の側妃・瓊花の方の長男。十七歳。<br />
怜悧かつ繊細な容貌で、凛とした風情の若君。目の前の物事に真摯に取り組む誠実さを持ち、生真面目で努力家。その分、悩みを内に秘めやすく、精神薄弱と見る向きもある。<br />
実は女性。皇女であったところを、母・瓊花が愚かな野心に駆られて皇子と偽り、男として育てられる。妹・花香が嫁ぐのを見終えてから、密かに姿をくらまし自死する覚悟をしていた。立太子の儀が現実味を帯びてきて、懊悩している。<br />
舞は苦手だが、特に弾くのが難しいとされる琴の琴の名手。<br />
真名は《流 &ndash;ながれ- 》<br />
&nbsp;<br />
▼三の姫<br />
東公の三女。十二歳。<br />
気が強く好奇心旺盛。容貌は愛らしいが、歯に衣着せぬ率直な物言いが玉にきず。<br />
兄・篝火を深く慕い、兄と妙な噂のある涼風に対して複雑な感情を抱いている。父によって涼風のいいなづけとされる。<br />
&nbsp;<br />
▼東公<br />
涼風の伯父で篝火・三の姫の父。藤の方の同母の兄。四十代後半。<br />
四家筆頭だが、一の皇子を右大臣側が産んだことで現在は右大臣と権力を二分する。<br />
妹の子・涼風を次期皇とすべく政略を練る。<br />
&nbsp;<br />
▼西公<br />
十六夜の伯父。瓊花の方の同母の兄。東公より二つ三つ年下。<br />
一の皇子の後見役として、現在は東公の隆盛を抑え込む形になっている。が、瓊花の愚かな野心によってその立場は危うく、失脚の危機にあることを知らずにいる。<br />
&nbsp;<br />
▽糸遊<br />
涼風に仕える忍び。忍び頭。二十一歳。<br />
普段は女官として涼風のそば近くに控え、身の回りを世話している。<br />
&nbsp;<br />
▽蜻蛉<br />
涼風に仕える忍び。糸遊の双子の弟。二十一歳。<br />
常に影に潜み、涼風の護衛も務める。<br />
&nbsp;<br />
▼瓊花 &ndash;たまばな- の方<br />
皇の一の側妃。十六夜の母。西公の妹。故人。<br />
かつて藤の方への対抗心と愚かな野心によって、生まれた娘を皇子と偽った。数年前に病死。<br />
&nbsp;<br />
▼藤の方<br />
皇の三の側妃。涼風の母。東公の妹。<br />
かつて後宮の寵愛争いの中で子を流産しており、瓊花の仕業との噂に怯え、そのために涼風に対しては常に兄を立て争おうなどと思うなと強く言い聞かせて育てた。<br />
現在は病を得て後宮を辞しており、涼風の所領にある屋敷にて療養している。<br />
&nbsp;<br />
▼皇妃<br />
皇の正妃。三十代後半。<br />
北公の娘。十三で皇に嫁ぐ。それ以前は、その肌の白きことを讃えて白妙の姫と呼ばれていた。<br />
子はないが、皇の寵愛は未だ篤い。<br />
&nbsp;<br />
▽真鶴<br />
十六夜に仕える女官。乳母。四十代後半。<br />
元は瓊花に仕えていた。秘密の秘匿を使命としている。<br />
&nbsp;<br />
▼花香の姫<br />
三の皇女。十六夜の同母の妹。十五歳。<br />
物静かで穏やかな姫君。筝の琴の名手。<br />
隣国の王子・奉蝉と幼少期より婚約しており、十六の成人を待って輿入れの予定。<br />
&nbsp;<br />
▲奉蝉<br />
隣国・凌国の第一王子。弟王子と王位を争っている。二十歳。&nbsp;<br />
<br />
▼皇<br />
暁の皇。母は南公家の出。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/5</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E7%A5%9E%E7%AB%9C%E3%81%AE%E8%AA%93%E7%B4%84%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E5%B9%B4%E8%A1%A8" />
    <published>2011-08-18T17:13:41+09:00</published> 
    <updated>2011-08-18T17:13:41+09:00</updated> 
    <category term="神竜の誓約（仮）" label="神竜の誓約（仮）" />
    <title>年表</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[イエラダ国暦<br />
<br />
210年　：　ヴァラシュ誕生<br />
<br />
217年　：　ラクエラ（及びマリエル）誕生<br />
<br />
226年　：　ダミエル事件発生<br />
<br />
227年　：　ラクエラ当主就任<br />
<br />
236年初秋　：　ラクエラ拉致事件<br />
236年秋　：　ラクエラ記憶喪失に]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/4</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E7%A5%9E%E7%AB%9C%E3%81%AE%E8%AA%93%E7%B4%84%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E5%90%84%E7%A8%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A" />
    <published>2011-08-18T17:05:23+09:00</published> 
    <updated>2011-08-18T17:05:23+09:00</updated> 
    <category term="神竜の誓約（仮）" label="神竜の誓約（仮）" />
    <title>各種設定</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
▼ティエランドール<br />
<br />
神竜ティエラドと誓約を交わした一族。<br />
現在では傍流を合わせていくつかの家名に分かれているものの、その血脈は途切れることなく続いてきた。<br />
【大いなる魂の力】と呼ばれる能力を操り、死してなおその意識を残す神竜ティエラドと交信することができる。<br />
【力】の詳細は極秘とされているが、魂を媒介してあらゆる事象に介入することができると云われている。ただし、かつてと比べてその血は薄まっており、能力そのものも弱くなっている。<br />
現在の当主はラクエラ。前の当主はラクエラの祖父。<br />
<br />
直系であるブロイクンはイエラダ建国の際の功績によって伯爵位を授与された貴族だが、現在、王都とのつながりはあまりない。<br />
<br />
　▽一族<br />
ブロイクン　：　直系一族。当主の家柄。ラクエラのみ。<br />
アロワース　：　襲撃により断絶。ダミエルはこの家の養子となった。<br />
ウィルクス　：　ステファニアンとその妹、甥が残っている。<br />
<br />
▼ダミエル事件<br />
<br />
ダミエル・アロワースによる、ティエランドール襲撃事件。<br />
この襲撃によって、一族のほとんどは殺し尽くされ、ラクエラを含む十数人のみが生き残った。ブロイクン伯爵家の生き残りはラクエラのみだったため、自動的・強制的に当時10歳のラクエラが当主に就任し伯爵位も継ぐことに。<br />
<br />
ダミエルはティエランドールの【力】は欠片も持たなかったが、魔術の才には恵まれた。その凶悪的な魔術によって、わずか三日のうちに数多の死をもたらしたとされる。<br />
<br />
▼イエラダ王国<br />
舞台となる王国。建国二百年余りの小国だが、現在は周辺国との関係も良好で平和な時代にある。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/3</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E7%A5%9E%E7%AB%9C%E3%81%AE%E8%AA%93%E7%B4%84%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7" />
    <published>2011-08-13T18:54:23+09:00</published> 
    <updated>2011-08-13T18:54:23+09:00</updated> 
    <category term="神竜の誓約（仮）" label="神竜の誓約（仮）" />
    <title>登場人物一覧</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[●ラクエラ・ブロイクン＝ティエランドール<br />
<br />
女。19歳。166㎝。<br />
亜麻色の巻き毛に琥珀の目。<br />
ふっくらとした女性らしい体つきで、表情豊かな美貌。<br />
<br />
誓約の塔の女主人。唯一残された直系として、10歳で当主に就任した。<br />
若年ながら【大いなる魂の力】を自在に操る優秀な魔術師。<br />
聡明かつ善良、毅然とした美貌の令嬢として、町の学徒らにも慕われていた。素顔は以外に年相応で、家名と役目に誇りを抱きながらも、制約の多い生活に鬱屈を抱えて自由を夢見る少女だった。<br />
<br />
　▽記憶喪失後<br />
暗闇と人との接触を恐れるようになった。文字の読み書きができなくなった代わりに、以前は疎かった家事などの生活の知識を持っているよう。<br />
表情は薄く、始終ぼんやりとして、ひっそりとした乏しい気配を纏うように。ただし、意外と記憶力は優れている様子。<br />
寂しげな目が特徴的。<br />
自ら嗜好を口にすることは少ないが、甘いミルクティーと干し葡萄、羊毛の手触りが好きな模様。<br />
<br />
●ヴァラシュ・カーツ<br />
<br />
男。26歳。183㎝。<br />
黒髪、こげ茶の目。<br />
よく鍛えられたしなやかな体つき。肌は日に焼けなめし皮のよう。<br />
<br />
ラクエラ捜索のために王都から派遣・転任した塔の騎士。<br />
皮肉気な笑みと口調が特徴的。不真面目なわけではないが、抜ける手は抜き、臨機応変を主義とするために、生真面目なルッツとはたびたび意見がぶつかることも。<br />
以前のラクエラを知らないことから、記憶を失った彼女にとって幾分気安い存在として頼られることになる。<br />
西部辺境の出身で、故郷には両親と三人の弟妹がいる。毎月の仕送りは欠かしたことがない。<br />
<br />
●ルッツ・エイドリーズ<br />
<br />
男。28歳。177㎝。<br />
薄茶の髪、薄い緑の目。<br />
やや細身で、日に焼けづらい白肌。<br />
<br />
祖父の代からティエランドールに仕える騎士の家柄。父は襲撃事件の折に殉死している。<br />
ラクエラにとっては幼馴染にも相当する存在で、昔から彼女に心酔している部分がある。ラクエラの記憶が戻ることを切望する代表格。<br />
努力を惜しまない生真面目な性格だが、反面、融通が利かず追い詰められやすい性格でもある。<br />
<br />
●ダミエル・アロワース<br />
<br />
男。金髪、水色の目。<br />
長身かつ痩身。顔色が悪く不健康な雰囲気。<br />
<br />
ラクエラの祖父の庶子。母は王都の令嬢であったとも娼婦だったとも言われるが、定かでない。<br />
【大いなる魂の力】を持たずに生まれたため、一族には認められず、使用人のような扱いで引き取られた。<br />
魔術の才には恵まれていたが、周囲の陰口と偏見のさなかで疎外感に襲われながら育ち、いつしかティエランドールに対する憎悪を抱えるように。<br />
10年前の襲撃事件の犯人であり、事件で殺されたと目されているマリエルを密かに誘拐した人。<br />
<br />
●マリエル・ブロイクン＝ティエランドール<br />
<br />
女。享年9歳（公的には）<br />
<br />
ラクエラの双子の妹。<br />
ラクエラ以上に【大いなる魂の力】を完璧に操る才能を持ち、望むだけで神竜との交信できたほどに稀有な存在だったが、ダミエルの襲撃事件によって行方が知れなくなり、彼によって殺されたと目されていた。<br />
実際はダミエルにより拉致され、実験の被験者として囚われていた。<br />
ダミエルによって魂と肉体を分離させられ、その魂は木偶の躯に宿されていた。<br />
<br />
現在、ラクエラの肉体に宿る魂こそ、マリエルのそれである。<br />
<br />
後には、【マリエル・ファローナ・ブロイクン＝ティエランドール】と名乗る。<br />
<br />
●ステファニアン・ウィルクス＝ティエランドール<br />
<br />
男。31歳。171㎝。<br />
栗色の巻き毛、水色の目。<br />
少々太り気味で、愛嬌のある穏やかな顔つき。<br />
<br />
襲撃事件の生き残り。<br />
ラクエラにとっては従兄に当たる。父の姉の息子。<br />
10年前の事件の後遺症で右足が不自由なため、杖をついている。<br />
剣の腕、【力】ともに程々の力量だが、ものを教えることには長けているため、事件後は幼いラクエラの家庭教師を務めていた。<br />
ラクエラにとっては兄のような存在である。<br />
<br />
●イヴィサ・コルドロン<br />
<br />
女。36歳。174㎝。<br />
癖の強い黒髪に緑の目。<br />
引き締まった筋肉質な体つき。<br />
<br />
塔の騎士を取りまとめる女騎士団長。<br />
男顔負けの剣の腕と鋭い頭脳を誇り、自らの信念に沿って生きる女。権力者に対しては嫌悪感を抱いており、そのためにかつて王都の騎士団を追われた経歴を持つ。<br />
その後、ラクエラの祖父に拾われ塔の町の騎士団に居場所を得るが、直後にダミエル襲撃事件が発生。その際の働きを評価されて出世したが、彼女自身はそのことに対して多少鬱屈した思いを持っている模様。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/2</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E7%A5%9E%E7%AB%9C%E3%81%AE%E8%AA%93%E7%B4%84%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/1" />
    <published>2011-08-01T15:55:36+09:00</published> 
    <updated>2011-08-01T15:55:36+09:00</updated> 
    <category term="神竜の誓約（仮）" label="神竜の誓約（仮）" />
    <title>1</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[午後の日差しが、石柱の並ぶ回廊を明るく照らしていた。<br />
空は高く、雲は優しい色合いの青に溶け入るようにして緩やかに北から南へと流れていく。花々の咲き乱れる中庭を、涼やかな初夏の風が吹き抜けた。<br />
人気はない。<br />
かつてはこの塔の主に仕える使用人の女たちが、思い思いに休息の時を過ごしていたという小さな庭。時には、主人そのひとが気まぐれに花を愛で木陰で書物を開く時もあったらしい。<br />
半年前までは、それが当たり前の光景だったという。<br />
ヴァラシュは知らない。彼はその当たり前が崩壊してから、この地を踏んだ。今、美しいはずの中庭にはどこか重苦しい空気が沈殿しているように見えた。<br />
「カート。帰っていたのか」<br />
行き会ったのは、同僚の騎士だった。一ヶ月に及ぶ捜索任務から昨日帰還したばかりのヴァラシュは、「ああ」と短く応えて通り過ぎようとして、ふと足を止めた。<br />
「&hellip;&hellip;エイドリーズは相変わらず？」<br />
「まあな。仕事はこなしてるんだが、それ以外はほとんど自室に篭りきりだ。飯もまともに食ってないんじゃないか」<br />
「そう。&hellip;&hellip;悪いね、ありがとう」<br />
男と別れ、ヴァラシュは足先を反転させた。<br />
食堂へ向かうつもりだったが、気が変わった。<br />
空腹を訴える腹にもう少し待てと言い聞かせ、彼は自室のある左翼の棟を目指す。途中、何人かの同僚たちと顔を合わせたが、どの顔にも諦観の色が滲んでいることに苦く笑った。これでは、ルッツが無駄に出歩きたくなくなるのもわからないでもなかった。<br />
自室として与えられはしたものの、殆ど寝るばかりにしか使用していない部屋を通り過ぎ、斜向かいの扉を叩く。数秒後、億劫そうながらも律儀な声が微かに応えた。<br />
「俺だよ、ヴァラシュ。入るよ」<br />
扉を押し開き、ヴァラシュは室内へ入った。<br />
騎士たちに与えられる部屋は、どれも似たり寄ったりの作りだ。<br />
少々手狭な空間に、薄っぺらい灰色の絨毯と書き物机、骨董と言ってもいい程に古臭い寝台と衣装箪笥が置かれている。長くここにいる者の中には、給料で自分好みの家具や壁紙を揃える騎士もいるが、生まれた時から塔暮らしのはずのルッツ・エイドリーズの自室は、全く手を加えられた形跡がなかった。変化といえば安物の本棚が寝台の隣にちょこんと鎮座しているくらいで、しかしルッツ自身の性格を反映したように清潔で秩序に溢れた部屋だった。<br />
それも今は、少し雑然として感じられる。物が少ないのにそう感じるということは、つまりルッツの精神が常と異なる証左に他ならない。<br />
「&hellip;&hellip;何しに来たんだ、カート。今日は休暇のはずだろう」<br />
淡々として、感情による揺れの少ない声音だった。<br />
ルッツは窓辺の椅子に腰かけていた。ヴァラシュからは、その顔は見えない。<br />
「まあね。久しぶりに日が昇りきるまで寝たよ」<br />
数歩寄れば、ルッツは目線だけで背後のヴァラシュを振り仰いだ。頬骨の高い顔の輪郭は、一ヶ月前よりも鋭利に見える。その目の、不思議な静けさ。奥底には押し殺した激情がちりちりと燻り続けていることを、ヴァラシュは知っている。<br />
「君さ、どうせまた今日もご飯まだ食べてないんでしょ。わざわざ誘いに来てやったんじゃない」<br />
「放っておいてくれ」<br />
「やだよ。ほら、まーた痩せちゃってさ。行くよ、ルッツ」<br />
「名前で呼ばないでくれ。いつ僕らはそこまで親しくなった」]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>coco.kagome-kagome.com://entry/1</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://coco.kagome-kagome.com/%E7%A5%9E%E7%AB%9C%E3%81%AE%E8%AA%93%E7%B4%84%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89/%E5%BA%8F%E7%AB%A0" />
    <published>2011-07-22T11:15:14+09:00</published> 
    <updated>2011-07-22T11:15:14+09:00</updated> 
    <category term="神竜の誓約（仮）" label="神竜の誓約（仮）" />
    <title>序章</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>『――汝の血が世にある限り、この身は大地の礎となり、この魂は汝へ捧げよう。これは、我が唯一の誓約である』  <br />
<br />
かつて、世界は滅亡の危機を迎えた。<br />
大地は裂け、風は唸り、木々は枯れ果てた。暗雲が空を覆い、太陽も月も星も掻き消した。命という命が痩せ細り、蝕まれ、死の国からは数えきれぬほどの使者が降り立った。<br />
国の境も人種の壁も越え、すべては闇へと飲まれようとしていた。<br />
人々に為すすべはなかった。死にもの狂いで振った抵抗の手は薙ぎ払われ、希望は絶望を呼ぶばかりだった。世界は、滅びようとしていた。<br />
救ったのは、一人の魔女と一匹の神竜。<br />
互いに絆を結ぶ彼らは、ある誓約によって世界を救った。神竜の死骸は大地の奥底に潜り込み、すべてを支える礎となった。その血は大地を巡り、咆哮が風を鎮め、――魂は、ただ一人の愛する人へと捧げられた。<br />
今、この世界は眠る神竜によって保たれている。もう、ずっとずっと昔の話、それはお伽噺であり歴史であった。</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>coco</name>
        </author>
  </entry>
</feed>